テニスはさまざまな道具を使うスポーツです。そのうちの1つがガット(ストリング)です。ガットにはさまざまな種類があり、それぞれ特徴が異なります。
今回は、ガットの種類と特徴について解説します。 テニスのガットは大きく 4 種類に分類されます。 ポリエステルは、スピンやパワーが出しやすいというメリットがある一方で、打感が固く手首や腕への負担も大きいガットです。
そのため、一般的には男性や学生に好まれます。また、テンション維持率が低いため、張りたての状況を長時間キープするのは困難です。ガットの良い状態を保ちたい場合は 1 か月程度での張り替えが必要です。 マルチフィラメントは、打感が柔らかくテンション維持率も高いガットです。ポリエステルのようなスピン性はありませんが、反発力があり手首や腕への負担が比較的少ないガットです。
そのため、一般的には女性やジュニアに好まれます。一方で、切れやすいというデメリットもあるため、パワーヒッターにはあまり向かないガットです。 ナノフィラメントは、マルチフィラメントよりも硬めの打感ですが、手首や腕への負担は比較的少ないガットです。
また、ガットの構造上、マルチフィラメントよりも耐久性があり切れにくいという特徴があります。 ナチュラルガットは、動物の腸から作られたガットです。他の種類のガットと比較すると反発力があり負担が少なく、高性能なガットです。しかし、価格も高いため安価なものでも ¥6,000 程度です。 上記画像は、使用しているガットの種類を個人的にアンケートをとった結果です。
男性の場合はパワーを活かしやすいポリエステルの使用率が高く、女性の場合は反発力があり手首や腕への負担も少ないマルチフィラメントの使用率が高いことがわかります。
女性でポリエステルを使用している場合も、単体ではなくハイブリッドとしてマルチフィラメントと組み合わせているパターンが多かったです。 ガットを選ぶ際はコストパフォーマンスも重要な要素です。
ガットの特徴をもとにコストパフォーマンスが良いガットは下記の 2 種類です。 マルチフィラメントは価格が 2,800 〜 4,500 円程度で 3 か月ほどパフォーマンスを保つことができます。(細かい話をするとテンションは落ちていきますが)ポリエステルと比較するとコストパフォーマンスが良いといえるでしょう。 もう 1 つはナチュラルガットです。
ナチュラルガットは他のガットと比較して高単価ですが、半年程度パフォーマンスを保つことができます。ただし、水に濡れると切れやすくなってしまうため管理が少し大変です。
管理ができる場合やインドアでのプレイが多い方にとってはコストパフォーマンスの高いガットです。 ガットを選ぶ際には種類だけではなく "ゲージ" も考慮する必要があります。ゲージはガットの太さを示す数値です。一般的には 1.20mm、1.25mm、1.30mm があります。稀に 1.15mm や 1.35mm などが展開されているガットもあります。 同種類のガットを使用した際に、細いほどガットが動きやすいためスピンがかけやすくなります。また、太いガットは食いつきが良くなりコントロールがしやすくなります。 ガットは気温や湿度によってテンションが変わっていきます。特に、気温による影響は大きく暑いところだとテンションはどんどん下がっていきます。逆に、寒いところにだとガットは硬くなりやすいです。そのため、使用しない場合は直射日光に当たらない場所や寒くなりすぎない場所を選ぶと良いでしょう。 また、ナチュラルガットの場合は上記に加えて「水」に対するケアが必要です。具体的には、雨の日に使用しないやボールが濡れている状態で使用しないことをおすすめします。
使用する場合でも、こまめにガットを拭くなどの対策が必要です。
ガットが濡れた状態で使用しているとナチュラルガットはすぐに切れてしまいます。 以上、ガットの種類と特徴についてでした。
ラケットと同様にガットも重要なアイテムの 1 つです。是非、自分に合ったガットを見つけてみてください。ガットの種類
ガットの種類
張り替え目安
耐久性(切れにくさ)
テンション維持
ポリエステル
1ヶ月
o
x
マルチフィラメント
3ヶ月
x
o
ナノフィラメント
3ヶ月
△
o
ナチュラル
6ヶ月
x
o
ポリエステル
マルチフィラメント
ナノフィラメント
ナチュラル
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