テニスラケットのガットの張り替えはテニスプレイヤーにとって重要なメンテナンス作業です。この記事では、ガット張り替えの基本から専門的なテクニックまでを詳しく解説します。
ガット張り替えの基本知識
ガットの種類と特性
テニスラケットのガットにはいくつかの種類があります。
ガットの種類 | 特徴 | 張り替え目安 | 耐久性(切れにくさ) | テンション維持 |
---|---|---|---|---|
ポリエステル | 切れにくく、スピンがかかりやすい | 1ヶ月 | o | x |
マルチフィラメント | 反発力が高く、柔らかい打球 | 3ヶ月 | x | o |
ナノフィラメント | 反発力が高く、比較的切れにくい | 3ヶ月 | △ | o |
ナチュラル | 反発力が高く、柔らかい打球感 | 6ヶ月 | x | o |
ポリエステルはスピンがかかりやすいガットですが、打感が固く上級者向けです。 初級・中級者には反発力が高く、手首や腕への負担も少ないマルチフィラメントやナノフィラメントがおすすめです。
ナチュラルに関しては、反発力が高く独特の柔らかさがある高品質なガットです。ただ、値段が高く、水に濡れると切れやすくなってしまうため使いにくい部分もあるかもしれません。
ガットの種類について tennisbox.hatenablog.jp
ガット張り替えの目安
一般的に下記のような状態になった場合は張り替えが必要です。
- ボールの飛びが悪くなった
- 縦のガットと横のガットが食い込んでいる
- コントロールがしにくくなった
- 回転がかかりにくくなった
- ガットがフサフサになってきた
上記のような場合は、もう少しで切れる状態になっているかテンションが落ちてしまっている可能性が高いため、張り替えを検討することをおすすめします。
「ガットの張り替えは3ヶ月」は本当?
ガットは張った瞬間から少しずつ伸びていきます。
伸び切った状態のまま使用すると、反発力がなくなってしまったり腕や手首への振動が大きくなり怪我に繋がってしまうリスクが発生します。
そのため、約3ヶ月のペースで張り替えすることでガットの良い状態を保つことができます。
ガットの張り替え目安については、種類によっても異なるため次の段落を参考にしてみて下さい。
ガット張り替えの頻度
ガットの張り替え頻度はガットの種類によって異なります。
ガットの種類 | 張り替え目安 |
---|---|
ポリエステル | 1ヶ月 |
マルチフィラメント | 3ヶ月 |
ナノフィラメント | 3ヶ月 |
ナチュラル | 6ヶ月 |
ポリエステルは切れにくいガットではありますが、テンションの低下が早いガットでもあります。そのため、1か月程度での張り替えをおすすめします。
一方で、ナチュラルガットは切れやすいガットであるもののテンション維持率は高いため、品質を保ったまま半年程度使用することも可能です。
ガット張り替えのコツと注意点
ガットの張り替えは基本的にショップに依頼しますが、コツや注意点もあります。
テンションの選び方
テニスガットのテンションは、ガットにかかる張力のことを指します。低いテンションで張ると強打時にガットがより伸びやすく、ボールへの反発力が増します。逆に、高いテンションで張ると反発力が低下します。
ラケットやガットによって適正値は異なりますが、50ポンド前後で張るのが一般的です。
ガットの張り替え方
ガットは専用の機械とストリンキングの技術が求められるため、スポーツショップやテニスショップで張ってもらうのが一般的です。
ショップではガット、テンションを指定して張り上がりに日時を決めます。 ショップやタイミングによっては即日で出来上がる場合もありますが、繁忙期では1週間ほどかかる場合もあります。
また、同じ条件で張り替えに出しても、張る人によって打感や飛びが変わる場合があるため、お気に入りのストリンガーも見つけてみて下さい!