BLX Steam 100 は 2011 年に Wilson より発売されていたテニスラケットです。当時は錦織選手も同様のシリーズを使用しており、現在も女子選手を中心に人気の高いラケットです。商品情報や使用感、良い点、気になる点、最新モデルとの比較などレビューしていきます。
BLX Steam 100 を使用している選手
現在は廃盤となっている BLX Steam 100 ですが、プロ選手では現在も使用している選手がいます。
thinking🎾🎾🎾🎾🎾🎾 pic.twitter.com/wdsUZvioke
— Emma Raducanu (@EmmaRaducanu) 2023年5月15日
こちらのラドゥカヌ選手は Blade のペイントをした BLX Steam 100 を使用しています。スペックは市販されていたものと異なりますが、モールドは BLX Steam 100 のようです。
ラドゥカヌ選手以外にも複数の選手が現在も BLX Steam 100 を使用しています。
BLX Steam 100 のスペック
BLX Steam 100 は下記のようなスペックです。
Head Size:100 in
Length::27.25 in
Beam Width:23.0mm / 23.0mm / 23.0mm
Unstrung Weight:295g
Balance:320mm
String Pattern:16×20
フェイスが 100 in というサイズに対して、比較的薄いフレームかつ細かいストリングパターンという最近では少なくなったスペックのラケットです。スペックだけで見ると Blade 100 V8 が近いかもしれません。
BLX Steam 100 の使用感
メインに 4G ROUGH(48px)、クロスに NXT CONTROL(45px)というセッティングでレビューしていきます。
良かった点
- フェイスサイズは 100 in だが、フレームが薄くストリングパターンも細かいため飛びすぎない
- 打感が比較的柔らかめ
- コントロール性が高い
悪かった点
- 27.25 in という長さに対してグリップが短いため持った感覚が独特
こんな人におすすめ
BLX Steam 100 は 100 in のラケットですが、スイングがしっかりできる中・上級者向けのラケットという印象です。フレームが薄くストリングパターンが細かいため、反発のアシストはそこまでありません。逆に、100 in のラケットだと飛びすぎてしまうという人には一度試してほしいラケットです。
Blade 100 V8 との比較
Blade 100 V8 は下記のようなスペックです。
Head Size:100 in
Length::27.0 in
Beam Width:22.0mm / 22.0mm / 22.0mm
Unstrung Weight:300g
Balance:320mm
String Pattern:16×19
Blade は BLX Steam 100 よりも 5g 重く、ストリングパターンも 16x19 です。フレームは 22.0mm と薄いため反発力が高いラケットではありませんが、安定感がありコントロール性が高いラケットです。
BLX Steam 100 と比較すると若干反発力も高く、扱いやすいような印象です。安定感、コントロール性に加えてラケットにアシストがほしい場合は、Blade の方がおすすめです。
BLX Steam 100 のレビューまとめ
BLX Steam 100 は中・上級者向けのラケットです。フェイスサイズは 100 in ですが、ストリングパターンも細かくフレームも薄いため、スイングスピードやスイートスポットを捉えるスキルが求められます。
一方で、ラケットの性能を活かせた時はボールの伸びも良く、スピンもかかってくれるラケットです。27.25 in とやや特徴的なラケットでもあるため慣れが必要な部分もありますが、プロが愛用するだけあって良いラケットです。